「箏」によって、古典と現代を行き来する23歳/LEO(箏アーティスト)
現代箏曲界きっての若手実力派であるLEOの新作、『In A Landscape』が発売された。バッハとダウランドに始まり、箏曲の父・八橋検校、のちの電子音楽にも影響を与えたドビュッシーなどの巨匠をカバー。さらには、ドビュッシーから影響を受けたミニマル・ミュージックのスティーヴ・ライヒ、ジョン・ケージに坂本龍一、藤倉大まで、現代音楽へと続くエポック・メイキングな音楽家の歴史を、箏の音でつなぐ意欲作へと仕上がっている。 選曲はもちろん、箏で演奏するための編曲作業の多くも自らが手がけた。演奏面でも、絃の数や音色の違う箏を多重録音したり、バンド編成を試みたりと、表現の可能性を果敢に広げている...
続きを読む