「新しい刺激」に飢えた、若き表現者・村上虹郎。

撮影:タカコノエル 文:佐野慎悟

2020年に公開された主演映画『ソワレ』では、若い男女の逃避行を情感豊かに演じ切った村上虹郎(にじろう)。既にデビューから6年が経ったいま、ひとりの役者としての円熟味は、作品を追うごとに飛躍的に増している印象だ。そんな村上が、雑誌『フィガロジャポン』の誌面とウェブサイトにて、映像作家兼写真家の山田智和とともに、20年の5月まで展開していた連載企画『虹の刻』。1年5カ月にわたり、合計17名の作家やアーティストを招いて紡ぎ上げられた珠玉の作品群が、今回ついに一冊のコンセプトブックという形に集約された。既存の枠に留まらず、常に新しい表現方法を模索する村上は、なにを思って異業種とのコラボレーシ...

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