【プロが薦めるいま読むべき3冊】茶人・木村宗慎が選んだ〈美術〉の本

写真:岡村昌宏(crossover) 文:小長谷奈都子

幼少期より美術に心惹かれ、茶道具はもちろんのこと、国内外の骨董から現代アートまで精通する気鋭の茶人、木村宗慎。彼が選んだのは、フランス人美術史家による日本の美術館ガイド、現代美術家と美術批評家が絵画表現の本質に迫る対談、そして、戦前に発刊されたプロパガンダのためのグラフ誌。一見バラバラのようにも思える3冊だが、そこにはいくつかの共通項があった。 「そもそも“本”そのものもアート。まずは手にとって見て楽しめる本でありながら、アートを考えるうえで入門書の役割を果たすような本を選びました」と語る木村。さらに、今回の選書で大事なポイントになっているのが、外国人が日本の美術をどう見ているのか、...

続きを読む