老いるって絶望的なこと⁉ 「認知症当事者」が感じた恐れと苦しみ
80歳になった「私」は、90歳近いお父さんとふたり暮らし。最近「私」の周りは悪人だらけだ。誰も信用できない。長年、家事は完璧にこなしてきたのに、なぜ知らない女性が家にきて、料理をつくっているのか。 本書で「私」は、身の回りで起きる不可解なできごとを打ち明ける。なにもかも辻褄が合わないのに、お父さんも息子も息子の嫁もわかってくれない。お父さんは、脳梗塞で3ヶ月入院していた。退院したお父さんは、軽い認知症を患っているから、週2回デイケアに通っている。お父さんには付き添いが必要だから、私がついていく。だけど、そこには悪い職員がいる。お父さんを誘惑するのだ。若い女性が男性の背中に手を添...
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