Vol.50(最終回)アートブックに出合い、書店を営む原点となった一冊。

私が個人として所有しているアートブックはほとんどありませんが、必ず本棚に残している本が1冊あります。ドイツで1994年に開催されたアーティストブックの展覧会に合わせて出版された『Die Bücher der Künstler』という本です。 この本は、私がアルバイトをしていたアートブックショップ「On Sundays」で知りました。事務所の資料として使われていた本で、開くとさまざまな本の表紙を複写した写真が、続いてそれらの本のサイズや出版社など、最低限の情報がまとまったテキストが、淡々と交互に続きます。 本といえば、書店に並んでいる一般的な規格のものが思い浮かびますが、ここに掲載さ...

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