Vol.42 CGのような写真が連続する、スヘルテンス&アベネスの最新作品集。

オランダを拠点に活躍するマウリス・スヘルテンスとリスベット・アベネスは、2002年に結成したフォトグラファー・デュオ。作品制作と並行して、ブランドの広告や雑誌などの撮影も数多く行っています。彼らにとってはいずれも重要な制作の場で、緻密にセッティングして撮影された作品はCGのようです。しかし、よく観察すると立体物を撮影した写真だという痕跡が見つけられます。三次元を二次元の世界で表現する写真の特性を活かし、「見る」という行為の根源を問うかのようです。2019年3月からアムステルダムの写真美術館「Foam」で彼らの個展がスタート(6月5日まで)。本書『ジーン(ZEEN)』は、この展覧会を機に...

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