Vol.22 プロダクトをこよなく愛する、スイスの一流クリエイターたちのまなざし。

用途性をもつプロダクト(量産される製品)は、フォルムの美しさだけではなく、そこに使い勝手のよさがあいまってはじめて、その手腕が発揮されるものだとつくづく感じています。 文化的発展のなかで生まれたプロダクトは、時代や国境、生活様式の変化を超えて脈々と受け継がれてきました。なかにはデザイン史の文脈の上でも重要だと見なされ、美術館に収蔵されるに至ったものがあるほど。息長く支持されている名品は、それ相応の理由を携えているものです。 ところで「スイス」といえば、どんなイメージを思い浮かべますか? アルプス山脈、永世中立国、ヨーロッパの中央部分に位置する立地……。さまざまな経...

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