Vol.14 展示会に足を運ばないと完成しない、作品集に設けられた仕掛けとは?

マルティノ・ガンパー(1971年イタリア生まれ)は、現在はロンドンを拠点として活動するクリエイター。美術とデザインの領域を超えて、創意工夫にあふれる活動を展開しています。2007年に開催された展覧会では、100脚の椅子が主題となりました。彼は路地で見つけたり友人たちから譲り受けた椅子を集めては組み立て直し、新たな椅子につくりかえていきます。自ら設けたルールは、1日1脚制作するということ。椅子がたどってきた歴史を参照しながら、1枚の紙にドローイングする代わりに原寸大で三次元的にスケッチしていくという彼なりのやり方で制作を重ねた結果、100日間で個性的な100脚の椅子ができました。ひと口に...

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