発電所の屋上に、人工のスキー場が誕生。

文:冨田千恵子

2025年までにCO2排出量ゼロを掲げるコペンハーゲン。化石燃料からの脱却を目指し、廃棄物などのバイオマス資源を利用した発電所を2017年より稼働させている。その屋上を人工スキー場やハイキングなどのレクリエーション施設に活用した「コペンヒル」が19年10月にオープン。設計は、デンマークを代表する建築家ビャルケ・インゲルス率いるBIGが担当。「この街には山がないから、発電所を山に見立て、人々の憩いの場をつくりたかった」と語るインゲルス。また、コペンハーゲン市長も「サステイナブルと、革新的な建築、レジャー施設の組み合わせが、都市の発展に貢献するはず」と自信をみせる。人魚像とともに、街のラン...

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