バスキアの10代最後を、ともに過ごした若者の「声」。
この映画は、バスキアが10代最後、共に過ごした人々へのインタビューと、当時のNYの映像で構成される。登場する人物はみな、当時の若者の憤りを通じてNYを思い返していた。たとえば、電車や壁に施されたグラフィティ。これが画廊には見向きもされず、アートとして認められなかったということ。けれど、私はどこかで、「アート界に認められなくても別によくない?」と思ってしまう。 彼らが感じていた「断絶」、それを私は本当の意味で理解することはできないのかもしれない。彼らは、決して、「声」を持つことができなかった。今の私達が、当たり前に持つ「声」を。 インターネット。個人アカウントが1億ビューを手に入...
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