20年ぶりの総合書店開店に、パリっ子大喜び。

文:髙田昌枝

愛書家のこだわりに応える個人書店が、パリの中心地にオープンした。店名は「リブレリ・イシ」。出版社と書店業界で経験を積んだふたりの女性がタッグを組み、9人のスタッフが情熱を傾ける。こうした総合書店の開店は約20年ぶりだけに、歓迎の声が大きい。  2フロア計500㎡に4万冊を揃えつつ、コンセプトは「自分の家のように寛げる空間」。1階にはパリで人気のカフェ「クチューム」もあり、コーヒー片手に読書もOK。地下に討論会や子ども読書会を行うイベントスペースがある他、座って本が読めるコーナーがあちこちに。書店が減るいま、実際に本を手に取ってじっくり選べる店は貴重。遠方から訪れる人も多く快調な滑り出し...

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