現代の私たちを取り巻く、“使いやすいデザイン”の歴史。

文:今泉愛子

【Penが選んだ、今月の読むべき1冊】 製品やサービスにおいてユーザーが使いやすいデザインを企業が意識するようになり、開発の現場はどう変わったか。本書では、アップルがiPhoneなどに実物のカレンダーに似たインターフェイスを採用したり、フェイスブックがユーザーからのニーズに応えて「いいね!」ボタンを付けたりと、豊富な事例をもとに解説。この傾向が続けば、人間の操作能力が低下するという問題にも切り込む。 超多筆な書評家の読書術 歪んだ正義がもたらす、「過激化」のプロセス “過剰なわかりやすさ”を求めて、私たちが失ったものは?

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