不安に寄り添い小さな希望を与える、ヨンシーが奏でる讃美歌。
漆黒の闇の中、はかなげに光を放っている小さな星。ヨンシーの声を聴くと、そんなイメージが脳内を満たしていく。哀しみがあふれていることもあれば、絶望的な気分にさせられることもある。でも、そんな感情にそっと寄り添いながら、手を差し伸べてくれているような慈愛を感じる声なのだ。 アイスランドを代表するエクスペリメンタルなロック・バンド、シガー・ロス。そのフロントマンによるソロ・アルバムは、なんと初作『ゴー』から10年ぶりということだが、並べて聴くとちょっと雰囲気が違う。比較的アッパーなエレクトロ・ポップというイメージの前作に比べ、新作における彼の声のどこまでも深みに落ちていくようなさまは、少し...
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