上原ひろみの新作は、光の色を豊かに奏でるソロ・ピアノ作。

ここ数年は腕利き演奏家とトリオを組んだり、コロンビア出身のハーピストとのデュオなど、冒険心に満ちた活動を経てきた上原ひろみ。新作となる『Spectrum』は多彩なコラボ活動から一変、ソロ・ピアノ作になった。ソロ作はこれで2作目。再びピアノに一人で向き合い没頭したかったと語る。 「ピアニスト冥利に尽きるのがソロ・ピアノだと思います。ピアノだけで自分がどう表現できるかがより明確になりますから」 曲名には白、黄色など光の色をテーマにした曲が並ぶ。 「音と色は密接な関係があると思いますし、表現力が高くなるほど音色は豊かになるということもあって、今回、色をテーマに選びました」 鋭角的に突き刺さっ...

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