新世代ジャズシーンの鍵盤奏者が、同志と生み出したバイブス

文:加藤一陽

新世代ジャズシーンで異彩を放つ鍵盤奏者、ブランドン・コールマンの新作アルバム『レジスタンス』が発売された。 フライング・ロータスやロバート・グラスパーの登場を機に、日本でも注目を集めるようになった新世代ジャズシーン。J・ディラ以降のヒップホップやR&Bの影響を受けたプレイヤーたちのリベラルな感性によって表現の幅を広げてきたこのシーンの中でも、ブランドンの存在感は際立つ。カマシ・ワシントンやサンダーキャットらとの共演で注目した人が多いかもしれないが、スティーヴィー・ワンダーやケンドリック・ラマーらからも声がかかる売れっ子としても知られている。 彼の自身の名義での新作は、フ...

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