ジャズの未来を刻んでいく、俊英ドラマーの最新作。
ジャズはリズムを「聞く」音楽であるとも思う。遡ればその歴史の中で、ピアノやサックスなどメロディーを奏でる演奏家のほかにも、リズムを刻むドラマーが数々の名演奏を残し、歴史を塗り替えて来た。近年、マーク・ジュリアナ、マーク・コレンバーグら新感覚の気鋭のドラマーが続々登場し、シーンに新鮮な息吹を吹き込んでいる。 そんななか、1992年生まれの石若駿の存在は、なんだかこの音楽の未来を思わせワクワクさせるのだ。その彼のジャズ演奏に特化した久々のリーダー作『CLNUP4(クリーンナップ・カルテット)』は、日本のジャズのレベルが世界的に見てもとても高いと確認できる内容だ。メンバーはほかに井上銘(ギ...
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