デザイナー同士だから実現した、型破りなインタビュー集。
インタビューをする際の基本は、まず取材相手を徹底的に調べることだろう。限られた時間の中で、こちらが相手について十分な知識をもつことを伝え、ある程度の信頼と親近感が芽生えて、初めて本当のコミュニケーションが可能になる。つまり意味をもつ言葉のやりとりが始まるのだ。 という意味で、本書は反則だ。日本有数のデザインスタジオ「ネンド」の代表として、国内外で大活躍している佐藤オオキの存在を知らないデザイナーはいない。そんな佐藤が、やはり世界の第一線で活動するデザイナーたち17組に面と向かって聞いた話をもとに、本書は構成されている。普段はライバルでもある者同士、どの対話もデザインやインテリア業界の...
続きを読む