かつての妻の目が捉えた、ゴダールの素顔と映画への愛。
今年のカンヌ国際映画祭で新作を出品し、スイスの自宅からFaceTimeで記者会見に登場してシネフィルたちを驚かせた、87歳のジャン=リュック・ゴダール。彼とかつての妻だったアンヌ・ヴィアゼムスキーが過ごした、恋と革命の日々を軽やかなテンポで綴ったコメディが『グッバイ・ゴダール!』だ。ヴィアゼムスキーの自伝的小説をもとに、1960年代の心躍るカルチャーやファッションをコラージュして、『アーティスト』でハリウッドでも脚光を浴びたミシェル・アザナヴィシウス監督が映画化した。 ソルボンヌの哲学科に通う大学生、ヴィアゼムスキーはゴダールと恋に落ち、新作『中国女』にも抜擢される。ノーベル賞作家、...
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