宮殿専属の庭師として、50頭の“羊”が大活躍!

文:河内秀子

フランスの王宮を手本にした、総面積55haを誇るバロック様式の庭園が美しいシャルロッテンブルク宮殿。17世紀末に、当時のプロイセン王フリードリヒ1世が、その妃ゾフィー・シャルロッテに夏の離宮として贈ったもので、現在では緑あふれる憩いの場としてベルリンの人々に愛されている。その一方で、サッカー場の約75個分以上という広大な緑地と芝の手入れには多大な労力と費用がかかり、関係者は頭を悩ませていたという。そこで4月から試みられているのが羊の放牧だ。緑の芝が広がる柵の中に50頭ほどの羊を放つことで、環境に優しく、かつ経済的に手入れできる。城の前で羊がのんびりと草を食む様子は、さながら都会のオアシ...

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