元銀行の人気ホテルは、まだまだ進化中。

文:机 宏典

王立劇場や旧市街にも近い便利な立地に加え、趣向を凝らした造りで評判となっているホテルがある。もともとは1910年にユーゲンスタイル(スウェーデンのアール・ヌーボー)で建てられた銀行で、当時の重厚な銅製の扉や室内装飾、大理石の床などがそのまま残る。昨年のオープンと同時に、ホテル内にレストランとふたつのバーが開設。クラシックな雰囲気十分で宿泊せずとも楽しめると、早くもストックホルムで人気のアドレスになった。 さらに、春から地下の金庫室をアートギャラリーに改装し、屋上には市内を見渡せるバーも開くなど進化を続けている。現在も中庭に新レストランを構想中だというから、目が離せないホテルだ。

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