ドイツ国家をゆるがした、ベストセラー法廷劇が映画化。

イタリア人移民コリーニが、ドイツ経済界の大物を殺した。黙秘を続けるコリーニの国選弁護人となったのは、新米弁護士カスパー・ライネン。口を閉ざすコリーニの動機を調べるうちに、無関係に思えた被害者と加害者の間の驚愕の事実が明るみに。戦後ドイツの闇を暴くリーガルサスペンスだ。ドイツは「負の歴史」と、真摯に向き合ってきたのではなかったのか──。 『コリーニ事件』は、2011年に出版され50万部を売り上げた、同名の大ベストセラー小説の映画化だ。物語の筋に関わるため詳しくは説明できないが、戦後西ドイツで発布されたある法律の落とし穴が、この小説をきっかけに広く知られるようになり、出版から数カ月後に、ド...

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