言葉と身体で描き出す、新しいダンスのスタイル
言葉と身体を駆使してユニークな世界観を紡ぐ、フィジカル・パフォーマンスの「談ス」。大植真太郎、森山未來とともに2014年から同シリーズに取り組むのが、コンテンポラリーダンサーの平原慎太郎だ。 「談ス」とは「談話、つまり打ち解けて語り合う際の、言葉を発する直前の瞬間の空気を切り取り、その一瞬から生じうる可能性を面白おかしく膨らませたもの」と平原は言う。 振付家、演出家としても活動する彼がダンスを始めたのは、子どもの頃に聴いていたヒップホップがきっかけだ。「中学生という多感な時期に、言葉遊びの究極とも言えるラップに夢中になりました。音楽という決められた枠の中で、リズムや韻、言葉でアーティ...
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