ディーゼル車は規制へ、 自動車大国はどう変わる?

文:河内秀子

今年2月、ドイツ連邦行政裁判所は環境団体の訴えを受け、都市部でのディーゼル車の走行禁止を認める判決を下した。現在、ドイツではディーゼル車が約150万台登録されている上、ドイツ・メーカーの生産台数の半数がディーゼル車ということもあり、このニュースは国中を震撼させている。  近年、自動車産業の街、シュツットガルトをはじめとする都市部では、ディーゼル車が排出した窒素酸化物による大気汚染がEU基準値を上回り、問題視されてきた。ベルリン市は今回の判決を機に、全面規制に向けて始動。バスの電気自動車化や路面電車の充実、より厳しい基準の環境ステッカーの導入を進めている。自動車大国の動向に注目したい。

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