気鋭の「音響製造業者」から届いた、 《UNIシリーズ》三部作の完結編。
坂本龍一や池田亮司とのコラボレーションで知られるアルヴァ・ノト。彼は本名のカールステン・ニコライ名義で西武渋谷店A館エントランスの演出も担当するインスタレーション・アーティストでもある。そんなノトの新作アルバム『UNIEQAV』は、『UNITXT』『UNIVRS』に続く《UNIシリーズ》三部作の完結編だ。 自身を「ミュージシャン」ではなく、「音響製造業者」と見なすノトは、数々の実験的で思弁的な電子音楽作品で知られているが、この《UNIシリーズ》は少し毛色が違う。代官山のクラブ〝UNIT〞にブッキングされた際、ライブ用に作った音源がきっかけというだけあって、ノトの特徴である硬質なアンビ...
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