腰を据えて聴いてみればわかる、ブルーノ・メジャーの1stアルバムの音の隙間に漂う感性の美しさ。
ロンドンを拠点に活動しているSSW(シンガー・ソングライター)、ブルーノ・メジャーの1stアルバム『ア・ソング・フォー・エブリ・ムーン』の日本盤が発売された。 〝SSW〞と言えば弾き語りのスタイルがパブリックイメージだったのも随分と前の話。DAWが普及して20年近くが経過した今では、イギリスのジェイムス・ブレイクやサム・スミス、シンガポールのチャーリー・リム、アメリカのルーク・レヴェンソン、日本では小袋成彬など、サウンドメイクへも意識を向けながら自身のアートを表現するSSWが次々と登場している。ここで紹介するブルーノ・メジャーも、そんなSSWの系譜にいる1人だ。 本作は、彼が20...
続きを読む