100年目のバウハウス、その誕生の背景を探る。

文:河内秀子

近代デザインの祖とも言える「バウハウス」は、いかにして生まれ、発展したのか? 今年、創立100周年を迎えて再び注目が集まる中、バウハウスの成り立ちに影響を与えたさまざまな芸術運動にフォーカスを当てた展覧会が、ブレーハン美術館で開催されている。 『アーツ・アンド・クラフツからバウハウスへ』と銘打った展覧会は、日本の開国からスタートする。海を渡った日本の工芸品と、それに触発された英国人による、華美な装飾を抑えて幾何学的な形に仕上げた「和風」のデザイン。そしてアーツ・アンド・クラフツやドイツ工作連盟、デ・ステイルなどの、約300点にもおよぶ作品を一挙公開。バウハウスの歴史をより深く理解するの...

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