善と悪の狭間で赦しについて問いかける、映画『聖なる犯罪者』。

文:細谷美香

【Penが選んだ、今月の観るべき1本】 前科者は聖職者になれないことを理解しながらも、神父になることを願うダニエル。ふと立ち寄った教会で起きた勘違いから司祭を任されることになった彼は、しだいに村人たちから信用されるようになるが……。ポーランドの鬼才、ヤン・コマサ監督による、実話を基にした人間ドラマ。真実と偽り、聖と俗、善と悪。あらゆる相反するものを危うい均衡で差し出しながら、赦しについての物語を描き出した。 美術館で出合えた“奇跡”に思いを馳せる、絵画をテーマにした映画4選。 詩的な言葉と映像が織り成す、 破滅的なラブストーリー『ソング・トゥ・ソング』 ...

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