「山崎博 計画と偶然」に、クールなコンセプトに裏打ちされた静謐と豊饒を観る。
東京都写真美術館では、総合開館20周年記念の一環として、「山崎博 計画と偶然」展が開催中です。 山崎は、1966-67年、学生時代から寺山修二らの劇団「天井桟敷」に参加、68年には大学を中退し、カメラマンとして活動を開始します。寺山や赤瀬川原平、土方巽、粟津潔など、当時の前衛芸術家・舞踏家たちの活動のドキュメンタリー写真や、映画フィルムの制作をしていましたが、やがて写真に対する思索を深め、独自の作品を生み出しました。その追求は現在も続いており、コンセプチュアルな写真・映像の先駆者と位置づけられています。45年以上のキャリアを主要な作品シリーズで追う、山崎博の作品世界。美術館では初めて...
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