日本では史上最多となる9点が東京に! 『フェルメール展』を見るべき理由。
文:中島良平
上野の森美術館で開催中の『フェルメール展』。日本でもファンの多いオランダの画家ヨハネス・フェルメールの作品を含む、17世紀のオランダ絵画の名作がズラリと展示されている充実の展覧会です。展示は2階からスタートします。最初の展示室では、17世紀オランダの画家たちがリアリズムを求めて描いた7点の肖像画が、来館者に目線を向けて会場に迎え入れてくれます。それらに続くのは、ヨーロッパ内の貿易を支配し、科学や軍事、芸術といった分野でも黄金時代を迎えていた17世紀オランダの絵画作品。そのハイライトにフェルメールが位置づけられた展示全体への期待を煽る構成です。 順を追って見ていくと、オランダ黄金時代の...
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