じっくりと味わいたい、イギリスの巨匠、ターナーの大回顧展。
このような展覧会が日本で実現するとは思ってもみませんでした! ターナーといえば、イギリスが至宝とする風景画の巨匠。そのターナーの秀逸なコレクションを誇るテート美術館の所蔵作品で構成された大規模な展覧会が、上野の東京都美術館で開催中です。 ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー(1775~1851年)は、長い画業を通して風景画に取り組み、イギリス絵画の地位を飛躍的に高めたと言われています。それは彼の革新性、特に「大気」や「光」といった、形のないものを見事に描き出したからです。 単なる景色ではなく、荒れた海の不穏な空気感や、陽光のもとの穏やかな時の流れが、彼の絵の中にはあります。 ...
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