日本初となる『メスキータ』展、若きエッシャーに影響を与えた悲運の画家を知っているか?
1868年、アムステルダムでユダヤ人の家庭に生まれたサミュエル・イェスルン・デ・メスキータ。美術学校の教師として若きエッシャーに影響を与え、オランダのグラフィック・アート協会の会長を務めるなど、版画やデザインの分野で活躍しました。しかし、必ずしもよく知られた存在とは言えません。 東京ステーションギャラリーで開催中の『メスキータ』展は、40年にわたってメスキータの作品を蒐集したドイツ人夫妻の個人コレクションで構成。作品数も240点と膨大で、ひとりの画家の人生に触れられる貴重な機会となっています。 メスキータが版画を始めたのは20代後半。動物や植物、身近な人物を、強いコントラストを伴う...
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