異様な光景に度肝を抜かれる、アーティスト・西野達の10年ぶりの個展という“事件”。

文:はろるど

ベルリンと東京を拠点に活躍するアーティスト・西野達は、おもに都市の屋外で、パブリックなモニュメントを囲い入れた仮想の部屋を築く作品で知られている。2011年にはシンガポールのマーライオンを取り込んだホテルを建設するなど、誰もがあっと驚くプロジェクトを展開してきた。 その西野が屋外から一転、室内での展示に挑んだのが、東京・東品川のギャラリー、ANOMALY(アノマリー)で開催中の『西野達個展 やめられない習慣の本当の理由とその対処法』だ。通常、ギャラリー空間には存在しない巨木や自動車、それに家具や家電を持ち込み、本来的な用途を無視したオブジェが築き上げられていて、そのシュールな光景に目...

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