江戸川乱歩や横溝正史らを輩出した“伝説の雑誌”『新青年』の企画展がスタート。

文:一ノ瀬 伸

江戸川乱歩や横溝正史ら、歴史に名を残す数々の探偵小説作家を輩出した『新青年』。ミステリーのみならず、最先端のファッションやスポーツなど幅広い話題を魅力的に取り上げ、昭和モダンの時代を牽引した雑誌は今なお「伝説」として語り継がれている。 1920(大正9)年の創刊から1世紀を超え、『新青年』の軌跡を紹介する展覧会が3月20日(土)、県立神奈川近代文学館で始まった。同館は1920〜50(昭和25)年に発行された全400冊を所蔵する希少な施設。長年の収集によって揃えた同誌を活用し、その功績を振り返る。 『新青年』は錚々たる作家たちのデビューの場となり、傑作を世に送り出した。江戸川乱歩が「...

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