まるで映画を見ているような、モノクロームの情感あるヌードを収めた野村佐紀子写真集『愛について』が必見。
まるで映画を見ているような体験。ページをめくると、一瞬で仄暗く、生温かい、濃密な時間の流れに引き込まれます。モノクロームの情感ある男性ヌードを撮り続けてきた写真家・野村佐紀子。彼女がライフワークとして、20年におよび撮りためてきた写真を収めた作品集『愛について』が2017年12月15日(金)に発売されます。 驚くのは、約100人もの男性が登場し、それぞれシチュエーションが違うにもかかわらず、写真家の一貫した世界観が色濃く表れていること。それが、一編の映画のような味わいを写真集に残します。裸の男性たちは、孤独で傷つきやすく、強くてしなやかな印象。それは野村が捉えた、“いきもの”としての...
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