母になった写真家・川内倫子が見つめる、宝物のような日々を写した『はじまりのひ』の世界。
見た瞬間にガツンと衝撃を与えるものもあれば、じんわりと心に響くものもあり、表現の幅が広い写真の世界。写真家・川内倫子が切り取るワンシーンは、見る者の記憶の糸を静かに震えさせ、懐かしさや愛おしさ、切なさなどあらゆる感情を想起させます。そんな彼女の最新作品集が『はじまりのひ』。刊行を記念して、2018年5月13日まで、東京・恵比寿のPOSTにて展覧会『川内倫子/はじまりのひ』が開催されています。 収録されている写真は、彼女おもに出産という大きな出来事を経験した前後に撮影されています。子どもを授かったことで生まれた気づきが、瑞々しい感性を通して写真と短いテキストで綴られます。写真家、そして...
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