ねっとりとした不穏な描写から目が離せない、『束芋「透明な歪み」』展。
現代美術作家、束芋(たばいも)の新作展『透明な歪み』がポーラ ミュージアム アネックスで開催中です。2011年の第54回ベネツィア・ビエンナーレで日本館代表を務め、国際的な評価を獲得。以後、自身の作品制作に加えて新聞の連載小説の挿絵や、舞台とのコラボレーションなど領域を広げてきました。今回の個展ではアニメーションの他、初めて油彩も発表。孤独や、身体・性の問題を捉えた計10点の作品は、おどろおどろしく不条理で、ねっとりとした手触り感があります。 タイトルの「透明な歪み」とは、なにを意味するのでしょう。束芋は近年、原作からインスピレーションを受けて描く挿絵や、オリジナル作品を自身の解釈で...
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