コロナ禍、写真家の間で起きている新たなムーブメント

文:仁尾帯刀

社会格差が著しいブラジルでは以前から慈善活動が盛んだが、コロナ禍で困っている人のために手を差し伸べたいと行動する人がさらに増えている。ブラジルの写真家の作品をオンラインで販売することで得た収益で食料を購入し貧困家庭に届ける「サンパウロへ150枚の写真」は、パンデミック中に自分たちにもなにかできないかと行動を起こした写真家らによるチャリティ企画だ。 第1弾が行われたのは昨年4月。アートや報道、ネイチャーの世界で著名なブラジルの写真家150人の写真に1枚150レアル(約¥3,000)と手の届きやすい価格が設定され、販売された1973枚の写真で得た収益295,950レアルから、プリント代を...

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