江戸東京博物館で開催中の『幕末の江戸城大奥』展で、華やかな「大奥」に感嘆する。
江戸城の本丸御殿は幕政の中心である「表」と、将軍とその家族が生活する「奥」に分けられます。この「奥」の最奥に位置するのが「大奥」。将軍がその正室である御台所(みだいどころ)とともに世子を養育していく場でした。その基礎が確立したのは6代将軍徳川家宣の頃とされています。 その大奥をテーマとする企画展『幕末の江戸城大奥』が、江戸東京博物館で開催中です。この展覧会では、公益財団法人德川記念財団が所蔵する御台所や将軍生母のゆかりの品を中心に大奥に関連した計91点を展示し、宮家や公家、武家などさまざまな身分の出身である彼女たちの暮らしの実像を解き明かします。有名なところでは薩摩藩島津家で生まれて1...
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