パーソナルな写真がもつ力を見せつける、長島有里枝の初の大規模個展が開催中です。
挑発的なポーズのセルフポートレートや家族の日常を切り取った作品で、社会と自らとの関係を見つめてきた長島有里枝。大学在学中のデビューから24年、彼女の初の大規模個展『長島有里枝 そしてひとつまみの皮肉と、愛を少々。』が東京都写真美術館で11月26日(日)まで開催されています。 200点以上の作品で追うその足跡は、そのままに彼女の人生を語っています。自らのパートナーを写した作品は、親密な距離感であるがゆえ、撮影者が対象からファインダー越しに「視られている」かのような、逆転現象が興味深いところ。また、パリでお針子になりたかったという母と共同制作したテントとタープのインスタレーションには、写...
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