農業を初めてアートにした、「ジャン=フランソワ・ミレー」の展覧会がなかなか刺激的です。
何かと気が急く時節ですが、そのなかでも見逃したくない展覧会が東京の三菱一号館美術館で開催中の『ボストン美術館 ミレー展』です。会期は年明けの2015年1月12日までですが、好評を受けて、12月27日、28日の特別開館も決まりました。展覧会は、ボストン美術館所蔵のジャン=フランソワ・ミレー(1814~75年)の作品を中心に、バルビゾン派やミレーの影響を受けたクロード・モネの絵画ほか、計64点で構成。目玉は、30年ぶりに東京で公開されるミレーの『種をまく人』です。有名な作品ではありますが、都市で働き、暮らす私が、19世紀のフランスの農民の絵を観ることに何の意義があるのか? そんな疑問をもって...
続きを読む