岩佐又兵衛の『山中常盤物語』、全十二巻一挙公開中のMOA美術館リニューアルオープン記念第2弾は4/26まで!

時は平安末期、平家討伐に燃える源義経がまだ牛若として、修行と応援を請うために奥州へ下ります。彼を訪ねて母の常盤が侍女とともに旅しますが、途中で病気になり、療養していた宿で盗賊に襲われて、命を落とします。夢枕に立った母の最期を知った牛若は、ひとりその宿に向かい、みごと盗賊たちを討ち果たし、母の無念を晴らして、奥州藤原氏の軍勢を引き連れての上京の際に、母の墓前に回向するのでした・・・。 悲劇あり、活劇ありの古浄瑠璃の詞書きとともに、豪華な金彩と鮮やかな色彩に臨場感あふれるシーンが描かれたこの物語は《山中常盤物語絵巻》。江戸初期に活躍した絵師・岩佐又兵衛の全長150m超、全12巻の壮大な物...

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