没後6年、初の包括的な個展で観る「画」に生きた執念と精緻。「山田正亮展」に注目!

「描き続けたまえ、絵画との契約である」 本人の言葉そのままに、生きることと描くことを同位にした生涯を送った山田正亮。 2010年に没した山田の画業を回顧する、初の包括的な個展が東京国立近代美術館で開催されています。 戦後、自らの記憶に残る静物画を繰り返し描き、やがてその形態を解体していった結果、「Work」シリーズとしてストライプの作品をやはり繰り返し描き続けた画家の遺した点数は、なんと5000点にものぼるのだとか。しかも、そのすべてを自ら写真に撮り、記録していたという驚くべき業績。初公開される「制作ノート」と、選りすぐりの主要作219点から山田の画業を見直すものです。 当時の画壇...

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