フェルメールの『天文学者』も初来日、ルーヴルの名画を通して「日常」に感動する展覧会。

ルーヴル美術館の展覧会は、これまでにいくつも開かれてきていますが、今回の展覧会はより親しみを感じると思います。なぜならそこに描かれているのは人々の「日常」だから。この展覧会は16世紀から19世紀なかばまでのヨーロッパ風俗画の名品で構成されているのです。地べたに座った少年や、寝そべってこちらを見る愛くるしい女性、穏やかな食卓の光景など、王様や貴族の威厳に満ちた肖像画とは違う、見る人の心にじわっとくるような絵画です。画家の視線を通して私たちは、人々の一日一日の尊さを、目にしているのかもしれません。初来日のフェルメールの『天文学者』はもちろん、それ以外にもティツィアーノやレンブラント、巨匠の見...

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