宮崎駿監督、高畑勲監督のアニメ作品を支え続けてきたアニメーター、故近藤喜文監督の回顧展「この男がジブリを支えた。近藤喜文展」が福島で開催!

文:幕田けいた

国内外で高く評価されているスタジオジブリのアニメ作品。ところが宮崎駿監督は、最初からヒットメーカーだったわけではなく、むしろ、その作家性やクオリティが理解されるまで、長い時間を必要とした苦労人であることは知られています。またジブリの高畑勲監督も、さまざまな手法を日本のアニメ界に導入した立役者ですが、コマーシャルベース主体の映像業界では、なかなか思うような作品作りができなかった作家です。 この二人の仕事を、70年代のTV時代から支えてきたアニメーターが、98年に死去した近藤喜文監督でした。ジブリの長編作品『耳をすませば』(95)の監督といえば、分かりやすいでしょうか。近藤氏は『ルパン三...

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