異色のアートユニット「米谷健+ジュリア」の日本初個展で問われる、人間と自然の共生。

文・写真:はろるど

2020年、埼玉県所沢市の地に姿を現した 角川武蔵野ミュージアム 。美術館、博物館、図書館やカフェを併設する複合施設としてオープンし、日本で最もラノベが充実した「マンガ・ラノベ図書館」や高さ8mの巨大本棚に囲まれた「本棚劇場」をはじめ、隈研吾設計による花崗岩に覆われた巨大な隕石のような建物でも話題を集めている。 その角川武蔵野ミュージアムの「エディット アンド アートギャラリー」のオープンニングを飾ったのが、日本とオーストラリアのアーティストユニットである米谷健+ジュリアの個展『だから私は救われたい』だ。夫婦であり、金融の専門家と歴史学の大学教授という異色の経歴をもつふたりは、環境や...

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