1950年代のパリで活動したアーティスト、金山康喜の作品が早春の葉山に集います。

1950年代にパリへと渡り、画家の道を志した金山康喜というアーティストをご存知でしょうか? 1926年大阪に生まれた金山は、東京大学大学院で学びながら、油絵に傾倒していきました。卒業後は、戦後初の留学生として経済を学ぶ目的でパリへと渡り、ソルボンヌ大に通いながら絵画制作を続け、若手の登竜門として知られるサロン・ドートンヌにも出品。モチーフを目の前に置いて描きながらも、見たままの表現にとどまらない「具象」という表現ジャンルで、パリでも注目を集める存在になっていきました。しかし、29歳のときに結核に。療養を経てふたたび制作を開始するも、59年、33歳の若さで急逝することとなります。 ...

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