ようこそ、ジュリアン・オピーの世界へ! 11年ぶりの個展が、東京オペラシティで開催中。

文:はろるど

最小限の点や線で象った人物や風景を、絵画や彫刻、LEDディスプレイなどで表現するロンドンのアーティスト、ジュリアン・オピー。国内では2008年の水戸芸術館以来となる個展が、東京オペラシティ アートギャラリーで開催中です。 オピーの作品で最も知られるのは、ピクトグラムのようなポートレートでしょう。なめらかな輪郭線で身体を縁取り、コントラストのはっきりとした色彩で描かれた人物は、シンプルな造形ながらモデルの個性が浮き上がり、なによりも生き生きしています。オピーは現代に生きる人々の何気ない姿を、日本の浮世絵やアニメのセル画から着想を得て独自に表しました。 オピーの魅力はポートレートだけは...

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