ピカソが畏れ、ダリが憧れた「ジョルジョ・デ・キリコ」の展覧会。

彫像や建築物の影が伸びる人気のない広場、そこに配されるマネキンや玩具。謎めいた空間と事物を描いた20世紀の画家ジョルジョ・デ・キリコ(1888-1978)の画業をたどる回顧展『ジョルジョ・デ・キリコ―変遷と回帰』が、東新橋のパナソニック 汐留ミュージアムで10月25日(土)から開かれます。 この回顧展では、未亡人の旧蔵品を中心とする約100点の作品を展示。シュルレアリストに賞賛されながら突如スタイルを変え、その後再び自身の原点へと戻ったデ・キリコの初期から最晩年までの創作の足どりをたどります。 デ・キリコの作風は「形而上絵画」と称され、目に見える日常の裏側に潜む神秘や謎を表現...

続きを読む