「麗子像」の洋画家・岸田劉生、その親子三代の知られざる精神の系譜を探る展覧会。

画家・岸田劉生が愛娘をモデルに描いた『麗子像』。美術の教科書などで一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。しかし近代洋画界の巨星と期待されつつも38歳で急逝したことや、その後の麗子の人生など、意外に知られていません。また彼の父が凄い人なんです。劉生の父・岸田吟香は、日本初の和英辞書の編集、毎日新聞の前身である東京日日新聞の主筆、日本初の従軍記者などジャーナリストとして活躍する一方で、日本初の液体目薬を銀座に出店して販売、東京・横浜間の蒸気船定期航路の運行など、実業家としても成功。高橋由一、小林清親ら美術家とも親交があった幕末~明治時代の傑物でした。また娘の麗子は武者小路実篤に私淑し...

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