画家フランシス・ベーコンの日本初公開のコレクションを見逃すな。

文:はろるど

アイルランドのダブリンに生まれ、20世紀を代表する画家として知られるフランシス・ベーコン。独学で絵を学び、人間の生身の肉体や精神に向かい合ったベーコンは、歪んだ身体や咆哮するような人物画などを描き、ピカソと並び称されるほど高い評価を得ている。いまや多くの油彩画が世界各地の美術館に収蔵されているが、元来から素描は作らなかったとされ、絵画の制作に参照していた印刷物や、そこに描いた線や図像のほとんどを廃棄したと考えられてきた。 神奈川県立近代美術館 葉山館で『フランシス・ベーコン バリー・ジュール・コレクションによる』が開催中だ。今年1月から開催されたものの、コロナウイルスの感染拡大防止の...

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